目の前にはどこまでも果てしない海が広がり、緑豊かな山々を背にする台南県は、南北に細長く伸びた土地に人々が散らばって暮らす典型的な農業県です。2004年末の時点の65歳以上の高齢者は県民全体の11.8%を占める高齢者の多い県でもあります。数年後には、戦後のベビーブームで生まれた人も老年にさしかかり、高齢化はますます加速すると見られています。これまで、山間部など町から遠く離れたところで暮らす人々は、長い間にわたり医療サービスを十分に受けられませんでした。そこで、当局は県民の健康の保護と促進を目指し、さまざまな衛生保健プランを推進しています。県民の健康を保つため、「動く病院、県民健康検査」と題した各種の健康検査を直接コミュニティで行うようにしました。この検査は主に台南県に籍を置く40歳以上の男女と3年連続で子宮ガン検査を受けてない女性を対象にしたもの。検査項目には身長、腰囲、体重、血圧測定のほか、採血検査、尿検査、骨密度検査、子宮ガン検査、大便検査、視力検査、口腔癌前病変検査、医師理学検査が含まれます。検体は病院や検査センターに送られ検査された後、電子ファイルや報告書の形で各地の衛生所や衛生局に送り返されます。
そして、衛生所は電子ファイルや報告書を受け取って1週間以内に、各地の検査所にもう一度赴き、住民に検査結果を報告します。異常が認められた人には再検査を受けるように薦めるなどして、県民の健康管理のお手伝いをしています。