後壁鄉上茄村と白河鎮坊子林の間に位置する上茄苳埤。これは嘉南農田水利会が所有する河川氾濫防止と灌漑に用いるため池です。湖の水は小南海普陀寺の周りを囲むように広がっていることから「小南海」とも呼ばれます。その湖面はどこまでも澄んだ緑色に覆われ、白鷺がのんびりと湖面を遊ぶ姿もよく見かけられます。しいんとした閑静な景色が広がり、白河のハス生産地域と後壁烏樹林のトロッコ運行区域にも近く、生態と景観開発の両面で観光経済が発展する潜在力を秘めていると期待されています。
蘇県長が十数年前に、地元住民のために精力的に活動していたころ、現地の老人たちが上茄苳埤(小南海)の開発に期待を寄せていることを耳にしました。そして、立法委員時代には、この開発計画の推進に力を注ぎ、県長に就任した後はさらに施政重点項目の一つに掲げたほどでした。「台南県上茄苳埤周辺景観工事」は2005年1月に着工。同年11月には完工する見通しです。工事が完了した後は、上茄苳埤の豊かな観光資源の恩恵がさらに多くの人々にもたらされることでしょう。
営建署から150万元の補助金を獲得した台南県政府は、上茄苳埤開発計画に着手し、すでに岸の測量作業を終了しています。上茄苳埤第1期工事は嘉南農田水利会の堤防再建工事にあわせて行われる予定です。それには普陀寺と広場のメインとなるつり橋をつなげる工事、それに普陀寺西側道路と休憩広場の改善工事が含まれます。メイン広場には休憩所や戸外コンサート場などが設置されます。このほか、西側堤防の歩道とつなぎ地展望台やミニ広場を作ることも計画されています。また、開天府の周辺にはいまある万屋に湖畔遊歩道を敷設し、欄干やバードウォッチングを楽しめる施設も増設します。池のほとりという自然環境にあわせ南側の休息歩道には枕木を敷き、足を休めながら景色を満喫できる休憩所も設置する見通しです。
蘇県長は長期計画の一環として、第1期工事のうち湖畔を取り巻く遊歩道整備工事を先行して完工させると強調しています。現在行われている第1期周辺景観施設工事の予定工期は約180日。完成した後は、観光客に水に親しみ暑さを忘れる楽しい旅が提供できると期待されています。今後、開発工事は引き続き行われますが、中央からの経費獲得、嘉南農田水利会からの埠頭での水上遊戯施設設置についての同意取り付け、将軍埤を結ぶ対外連絡道路の舗装、土溝コミュニティ創造・運営を結びつけた成果なども重要な業務です。また、白河のハスの花祭り、台湾蘭花生物科技園区といった観光スポットとも連携させて、地域全体の発展をもたらし、上茄苳埤(小南海)に美しい桃源郷を造り上げる計画です。
今後、上茄苳埤の観光発展には、将軍埤と林初埤を含めた白河のハスの花祭りや蘭花生技園区などの観光スポットとの連携が必要になってくるでしょう。とりわけ、近い将来、蘭花生技園区で開催されるさまざまなラン展は国内だけでなく海外の人をも魅了する重要なイベントになることが見込まれており、地方に新しい農業ブームを巻き起こすだろうと期待されています。