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◆ 文旦(ザボン)の生産地として有名な麻豆は、台南県でも比較的大きな鎮(行政区のひとつ)で、台南県の中央に位置しています。ここでは代天府が信仰の中心で、文旦にもその名がつけられているほどです。ここは地元有数の廟としてだけでなく、全国的に名を馳せる「五王」を納める廟でもあるのです。 麻豆・代天府は別称、麻豆五王廟とも言われ、主に「厄病神」系の李、池、吳、朱、范という「五府」を祀っています。每年旧暦の4月下旬、6月中旬、8月中旬と9月中旬が焼香の時期にあたります。この時期には全国各地から分霊や分香を受けた廟の関係者が焼香団を結成して、王爺の誕生を祝いに麻豆に足を運び、ご利益のあるお香にお守りをかざして帰ります。これは宗教的な拝謁行為の一つです。
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◆ 全国津々浦々から焼香団を組んで拝謁しに来ることを宗教上、「進香」といいます。麻豆代天府にとって重要な行事に違いありませんが、決して猫の手も借りたいほど忙しいというわけではありません。「五府」と呼ばれる神様はすべて内殿の深い所に安置されているため、滅多と外に出されることはありません。ところが、「五府」の名義で管轄区域を神輿行列で巡る(遶境)とき、この5人の神様は専用の神輿に乗って自ら出征することになります。そして、このことは麻豆代天府にとって重要な行事であるばかりか、目が回るほど多忙を極める行事でもあります。これがいわゆる「麻豆大刈香」と呼ばれる行事です。
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◆ この「麻豆刈香」は俗称「麻豆香」といわれ、毎年麻豆代天府が主催しています。管轄区域にある各庄の廟や分霊した廟が協力して、この行事を盛り上げます。「香陣」と呼ばれる陣は規模が大きく壮観なことから、南部でも大型の廟会(縁日)といわれています。ここは台湾全土を見回しても十分貫禄があり一定の発言力を持つ廟なのです。
§ 麻豆香の歴史
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