(二)「宋江陣」は少林寺拳法の一支流で「実拳派」に属します。「少林単套拳」、「獅陣」、「剣獅」と同じ時期に伝えられたとされています。
(三)戚継光の「鴛鴦陣」説:
戚継光は倭寇に対抗した名将で、「鴛鴦陣」とは彼を代表する「陣法」です。「稽古・作戦にかかわらず、「鴛鴦陣」を乱すことは許されない。リズムよく離合を繰り返すことを肝に銘じておくこと」がこの陣法の要領らしい。「鴛鴦陣」はその名の通り、2人の一組になって呼吸を合わせることを強調しています。加えて、同胞間の勇猛忠義も強調。これは「宋江陣」が「天に代わって忠義を全うする」を強調していることと同じ意味があります。そして、「二陣」は2列の隊形を維持しながら、戦闘するときの陣法と同じです。戚氏が著した『紀效新書』では「籐牌」に関する動きの説明が詳細にしてあり、これは「宋江陣」のなかの「籐牌」の訓練方法と極めて似ています。戚繼光は当事、福建・浙江沿岸の護衛に当たっており、「鴛鴦陣」の戦闘方法もこれら地域一帯に伝わったのではないかと思われます。したがって、台湾の「宋江陣」の起源が唐山だという説は極めて大胆不敵な仮設であり、やはり「鴛鴦陣」がことの始まりと見るのが自然でしょう。