台南市は、旅行予約サイト最大手の「ブッキング・ドットコム」との連携に向け始動しました。3月15日、黄偉哲台南市長とブッキング・ドットコム、アジア太平洋地域統括マネージャーのマンカス氏は、永華市政中心において覚書MOUに調印しました。今後、両者協力の下、台南に多くの人々が訪れ、より多くのビジネスチャンスとなるよう、国内外の旅行客により便利な予約サイトを提供することで合意しました。
台南では、かねてより台湾国内向けに観光ブルーオーシャン戦略を展開していましたが、海外からの観光客を呼び込むことでの、さらなる大きな発展が課題でした。黄市長は、ブッキング・ドットコムは、予約サイトとして、すでに確立したブランドで、多くのバックパッカーやビジネス客を顧客としていることから、かねてより同社との提携の可能性を探っていたと說明。8、9ヶ月にわたる交渉の結果、ようやく双方で合意に達し、このほどの調印となりました。
覚書の調印により、台南への旅行客へ更によりよいサービスが提供できるほか、ブッキング・ドットコムのユーザーに台湾、台南のことをもっと知ってもらえること。そして、世界的な市場を持つ同社のノウハウを活用することで、台南の観光戦略を改善、強化でき、両者にとっての相乗効果がもたらされることが期待されます。
近年は、自由な旅行を自分で計画する流れにあり、オンライン旅行代理店(OTA)で予約を行うのが主流となっています。こうした流れに対応すべく、覚書の調印後、両者は直ちに取り組みを開始しました。台南市では観光旅遊局のサイト「台南好玩卡」にブッキング・ドットコムが手掛ける宿泊施設の予約システムを導入し、国内外の旅行客に、より便利な予約システムを提供していきます。同社のマンカス氏は、この覚書が台南のデジタルツーリズム経済を後押しし、台南の国際的な認知度を高め、海外から台南へより多くの観光客が訪れることとなるようとの期待を示しました。
現在、ブッキング・ドットコムは世界最大手のOTAで、220カ国以上をカバーする2,800万室のリストを有し、毎日155万室の予約を処理しています。また、43カ国語でサービスを提供し、1億6000万人の旅行者レビューを蓄積しています。現時点で、提供されるサービスは最多最大で、ホテル客室リストや取引数もまた最大のOTAです。市の観光局は「台南好玩卡」に、同社のホテル客室リストと予約システムを導入することで、旅行を計画している世界中の旅行者とリンクでき、台南を訪れる世界からの旅人を時差なく歓迎できるようになることを期待しています。将来的には、より多くのコラボレーションの可能性をさぐりながら、台南へ多くの国内外からの人々が訪れることができるよう可能性をさぐっていけるよう積極的な働きかけを行っていきます。