先月28日から生産履歴が登録された台南産文旦の日本向け輸出作業が正式に始まりました。集められた11トンの文旦は、12日間連続で1度の低温で殺虫後検疫作業を行い、9月中旬にコンテナで日本へ出荷される予定です。今後、日本での文旦ブームの到来を期待しています。
台南市で生産される文旦は、これまで南北アメリカや東南、東北アジアなどに輸出されていましたが、日本への輸出は約20年ぶりの再開です。今回日本に輸出される文旦は、パッケージデザインや食べ方、魅力を紹介する説明文などが丁寧に用意されています。高品質の台南産文旦の魅力が日本の消費者のみなさんに伝わるようにと期待しています。
黄偉哲台南市長も文旦を茨城県知事や笠間市長などに贈るほか、100箱を日本の学校6校に送り、学校給食用として無償提供する予定です。日本に寄贈予定の文旦は、笠間市の木下知香台湾事務局長が代表して受け取ってくださいました。
台南市の文旦の栽培面積は1106ヘクタールと広く、麻豆区(843ヘクタール)、下営区(96ヘクタール)、官田区(27ヘクタール)等の農産地域に集中しています。生産量は全国の26%を占め、台湾最大の文旦産地です。今まで台南市で生産された文旦は主に中国に輸出されていましたが、今後は日本をはじめ、香港、カナダ、シンガポールなどに向けて輸出を強化する予定です。