9月に着任したばかりの日本台湾交流協会台北事務所の横地晃副代表が15日、台南市を訪問し、黄偉哲台南市長と台南美術館で会談しました。横地副代表の台南訪問は今回が初めてとなります。
会談のなかで、黄市長は「新型コロナの影響で人の往来が制限されていますが、手紙やオンライン会談、医療物資の寄贈、農産品交流、パネル展示の相互開催などを通じて日本との交流は続いています」と説明しました。
また、「ワクチン開発は世界各地で好調に進んでいますが、現時点ではまだ油断できません。マスクの着用やこまめな手洗い、ソーシャルディスタンスの維持などのルールをしっかり守る必要があります」と述べたうえで、「新型コロナの収束後、台南と日本の関係をより深めたいと考えています」として横地副代表に協力を求めました。
初めての台南訪問となった横地副代表は、学生時代に台湾人留学生や台湾の外交官と知り合っており、こうした知人を通して台湾に好印象を抱いていたといいます。そのため、副代表としての台湾赴任にも強い意欲をもって臨みました。経済分野などで今後も台日交流を促進する意向を示すとともに、コロナの抑え込みに対する日本政府の取り組みを説明しながら、台湾のコロナ対策を称賛しました。また、来年の東京五輪では台湾の参加に期待を表明しました。