総工費約19億台湾元をかけて整備が進められていた台南市立図書館新本館が2日、正式オープンしました。開館式には黄偉哲台南市長のほか、頼清徳副総統ら要人が招待を受けて出席し、テープカットセレモニーに臨みました。黄市長は「皆さんの協力を得て、予定通り開館でき、大変ありがたい」と述べ、関係者に謝意を示しました。
新本館は、着工以来3人が市長を務めるという長期間の整備が行われてきました。敷地面積1.5ヘクタール、地下2階地上6階建て。蔵書は百万冊まで収納可能。書籍の貸し出しを行うほか、アートギャラリーや料理教室、創作スペース、キッズコーナーなど多彩な施設を備えています。独立系書店「Ubuntu」も館内に出店しました。
新本館は、読書や知識の吸収、情報の収集といった市民のニーズを満足させるだけではなく、美術館や博物館の機能を併せ持ち、市民の心を豊かにし、癒しをもたらす場所となっています。
新型コロナウイルス感染症はいまだ収束が見通せません。このため、台南市では市民の健康を守るため、入館の際の体温チェックと個人情報の登録、マスク着用などのルールを守るよう呼び掛けています。