2018年12月25日、台南市の永華市政中心西拉雅(シラヤ)広場において、第三代台南市市長就任式典が執り行われ、新任の黄偉哲台南市長と前任の李孟諺氏との間で「市長印」の引き継ぎが行われました。黄新市長は、新しい市政部隊には蜜月も慣らし運転期間もなく、直ちに執務を行い、台南市民生活がよりよくなるよう全力で取り組むことを表明しました。
就任式では、国家発展委員会の陳美伶主任委員により、黄市長率いる市政部隊及び各区の区長の就任宣誓が執り行われ、第三代台南直轄市市長が正式に着任することとなりました。式典では、黄市長により里長に当選証書が渡され、これにより選挙で選出された台南の全ての首長が正式に着任し、台南市民のための職務を行うこととなりました。
黄市長は就任演説において、以下の5つの市政ビジョンを表明しました。まず、台南が「文化の首都」であることを踏まえて、若者がUターンできる「産業と経済の中心」とする。そして、外から技術と人材を取り入れ、台南を南台湾の「スマートシティー」とする。さらに、地元の産業を強化し、起業や雇用を促進し「活性化された都市」を構築する。最後に、高齢者や子供への福祉を充実させ、台南を市民の「希望の故郷」とするというものです。
黄市長は、「台南は私たちの故郷であり台湾の文化の首都でもあるので、台南市民が幸せで、安全な、そして誇りに思えるような都市とするために力を尽くしたい。また、文化、環境、市民を守り、台南の人々が台南を誇りと思えるような町づくりを行う。また、市政は列車と同じで、前進、そして目標に向かって奮闘あるのみとし、台南の町を慈しみ、市民の苦しみを感じ、官僚主義的な市政を取り除き、市民の信頼を得られるような政策を展開する」との所信を表明しました。
陳美伶主任委員は黄市長への期待を3点挙げました。1点目は、台南市民のことのみ考え、台南の繁栄をなしとげてほしい。2点目は、市政は専門的な仕事であり、法に則り行政を行うことはもちろん、民意に耳を傾けるためにも専門性をもって事にあたってほしい。そして3点目は、台南がより進歩、発展するために前任の頼市長が8年の任期中に築いた基礎の上に、新たな政策を積み上げ、発展させることで、安定した永続的な市政を行うこと。これは、黄市長が選挙で掲げたスローガン“よりよい市政で、よりよい生活を”そのものだ」と指摘しました。
前任の李代理市長は、新任の黄市長と市政部隊に「市民から寄せられた期待に応えられるよう、民意に耳を傾け、台南市としての価値を保ち、新たな市政を展開することで、台南市がより繁栄し、市民が住みやすい街となるよう期待している」との祝辞を述べました。
就任式終了後、黄市長は直ちに初執務を行い、貴重な「月世界」の自然環境を守るため、経済部工業局に対し「龍崎区欧欣掩埋場」の開発停止を求める公文書に署名を行いました。