3月27日、台南サイエンスパークにおいて、東ソー・クォーツの第三期工場竣工式典が行われました。同社は、1999年に台南工場を設立して以来20年にわたりグループ関連企業と一体となり、クォーツ素材から製品に至るまで常に高品質な製品を安定的に供給しています。今回の投資金額は3億新台湾ドルを超えており、式典に出席した黄偉哲台南市長は、東ソー・クォーツが台南の関連産業の発展とレベルアップに大きく貢献していることに対し感謝を述べました。同社の台南への投資は、台南市の投資環境の優位性や行政効率が良好であることを証明しているのみならず、多くの日本企業の長期的な投資を促すこととなり、台南への投資が増加し、経済全体の発展につながることをも意味しています。
東ソー・クォーツは日本の東ソー株式会社の子会社で、台湾でも高い評価を受けており、台湾への投資、経営ではすばらしい成果を収めていることで、各業界から大きく注目されていると黄市長は同社を絶賛し、今回、新たな投資により台南に新工場を建設したことへの歓迎の言葉を述べました。
台南の投資環境の優位性の一つとして、周辺に約40校の大学や大学院があり、多くの優秀な人材を有することが上げられます。今後とも台南市は継続的に、行政手続き等での支援を全力で行っていきます。経済発展局によると、台南市には台湾で最多の14の産業クラスターがあり、台南市が全力で支援を行っていることに加え、企業自身の努力もあり、科学技術革新、高価値化、スマートシティーに向かい産業革新が進められています。産業の発展に伴い、台南は新竹に続く重要な半導体産業の重鎮となりました。
企業による投資は台南の繁栄を促し、就業の機会も増え、社会の安定をもたらすという意義があります。今年度の台南市における企業の新たな法人登記は、現時点で411社を数え、48件の大きな投資案件があり、69.96億台湾ドルの投資が行われたことで、生産高は175.55億新台湾ドルを記録し、2,881の就業機会がもたらされました。台南市では、毎月「投資会報(関係者による報告検討会)」が開かれ、2億新台湾ドル以上の投資案件に対し、市長自らが追跡評価を行うことで、投資支援を検討するとともに投資の障害を排除するよう働きかけています。現時点で、2億台湾ドル以上の重要投資は88件、投資額は2,288億台湾ドルに達しています。
「台南市促進科技及び新創産業発展自治条例」及び関連の条例を制定し、戦略的重点産業に対し租税等に関する支援を行うことで、台南への投資及び台南地元メーカーの投資拡大を促すとともに、企業の技術革新の支援(SBIR、中小企業服務団、産学連携)、資金融通(信用保証付き融資、研究開発補助、創櫃板)、ビジネスチャンスの開拓(国内外の市場開拓、商談会)、人材の育成、マーケティングの拡大等の多元的な措置をとることで、財政的支援や協力を行い、投資産業のレベルアップを図っていく考えです。
台南市では積極的に投資環境を整えており、企業誘致の窓口を設置するのみならず、スピーディーで利用しやすい、専門的な各種の投資に関するサービスを行うことで、投資の付加価値を高め投資への障害を排除し、より多くの外資の誘致を行っています。日本、欧米、東南アジアからの投資、及び台湾のメーカーの台南市への工場建設、投資、研究開発基点の設置を促すことで、最大の投資効果がもたらされることを期待しています。