台南産アーウィン種マンゴーは今まさに最盛期を迎えており、台南市は積極的に海外への販路を開拓・展開しています。王揚智副秘書長は黄偉哲市長の代理として訪日。7月6日に茨城県つくば市に到着し試食販売会に出席。甘く香り高い台南産マンゴーを現場に立って全力でアピールしました。またヨークベニマルとも会談し、日本での台南産マンゴー販売について意見を交わしました。ヨークベニマルからは、マンゴー畑に雨よけを作ることで品質を向上させることができるとのアドバイスをいただきました。
今回の台南訪問団の日本訪問は、台南市が台南産マンゴーで国際市場に打って出るという決意を示したものです。黄偉哲市長がデング熱対応のため台湾に残り訪日日程をキャンセルしたのに代わり、市長夫人の劉育菁女史が自費で参加し市のマンゴー販売をサポートしたことは、黄市長夫妻が日本を重視し台南アピールに関心を持っていることを明確に示したものです。
茨城県つくば市のヨークベニマルで開催された台南産マンゴー試食会の席上、王揚智副秘書長と市長夫人は、台南の農家が心血を注いだ自慢の、そして、台南が日本の友人にぜひ紹介したい質のよい高級マンゴーの試食を薦めました。会場には数多くのとびきり大粒の台南アーウィン種マンゴーとマンゴーデザートが並べられ、大いに注目を集めました。日本向けに輸出された台南産マンゴーは、高品質であるだけではなく価格も非常に良心的なため、マンゴー好きな日本の方に大好評のようです。
ヨークベニマルは日本のセブンイレブン関連企業です。昨年(2018年)から台湾・裕毛屋の日本本社・裕源株式会社の紹介を通じ、台南市との協力のもと産地直送の台南産アーウィン種マンゴーを輸入。傘下の各支店で直販を行ったところ、広く好評を得て13トンを売り上げる好成績を収めました。そのため今年(2019年)も台南から一番新鮮な高品質のマンゴーを輸入し、傘下305支店(ヨークベニマル225店、ヨークマート80店)での「台湾物産展」で販売しています。25t(約5000箱)の売上げが見込まれており、来年は一気に5倍増を目指しています
台南市では積極的に台南産農産物の輸出販路の開拓を続けています。今年(2019年)3月初め、ヨークベニマルは台南に視察団を派遣。今年の台南産マンゴーと、それに続くパイナップルの海外直送販売について話し合いをもちました。これは、高品質の台南産の果物が日本のチェーンストアの厳しい要求基準にパスし、海外への販路拡大への大きなポテンシャルを持っていることを示しものです。今後、農家へ技術指導などを行うほか、生産販売システム上で日本の流通業者と安定した協力モデルを構築することができれば、収益が増加することで農家が豊かになるとともに、日本の消費者にも台南産の良質なマンゴーに好印象をもっていただけるという、最高のウィン・ウィン戦略となるでしょう。