台湾の大学はすでに冬休みに入りましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、いまだ帰国できない留学生が多くみられます。こうした日本の友人を応援しようと、台南市は2月1日、台南で冬休みを過ごしている日本人留学生との交流懇親会を行いました。日本で成人式に参加する予定だった留学生には、黄偉哲台南市長から市の花である胡蝶蘭が贈られました。日本台湾交流協会の加藤英次高雄事務局長や、台南の日本人社会の主要メンバーも参加し留学生にエールを送りました。
台南市は、台湾のなかで日本との関係が最も深く、また、日本の観光客の間で最も人気がある都市であることから、この日の懇親会が開催されました。黄市長は、「成人の日」や成人式への出席が日本では人生の一大イベントと位置づけられていることを念頭に、「これからも引き続き夢に向かって頑張ってください。そして、素敵な大人になってほしいと思います」と祝福の言葉を贈りました。現在台南に住んでいる日本人留学生は約百人。黄市長は、留学生が帰国できないことで生活に支障が出た場合には、全力で支援する考えを示しました。
交流懇親会には、台南市の野崎孝男都市外交顧問や阿部真行対日交流相談顧問、台湾カゴメ株式会社の長田哲会長、実践大学の関口要教授らも出席し、日常生活や就職問題などで留学生にアドバイスを行いました。学生たちも積極的に質問し、会は賑やかな雰囲気となりました。