台南市頼清徳市長は本日(17日)午前、東京都議会において川井重永議長と会見、続いて東京都庁を訪問し小池百合子都知事と面会し、昨年台南で発生した0206震災に対する日本からの支援に感謝の意を表すと同時に川井議長・小池都知事による台南訪問を要請しました。
頼市長は2012年に東京都議会を訪れ台南のマンゴーと医療観光をPRをしましたが、今回の訪問目的は105年2月6日に発生した台南地震に対する東京都議会の慰問及び義援金に対して直接面会し感謝するというものでした。頼市長は感謝の意を表すと同時に、台南市政府の災害復興に関する4原則「公開透明」「専門管理」、「多方面に渡る支援」及び「相手の立場に立って考える」を説明し、現在この4原則の下、順調に復興作業が進んでいることを説明しました。この他、頼市長は川井議長の台日両国に対する貢献に感謝と敬意を表し、特に川井議長が将来発生する可能性のある東京地震及び2025年に突入する日本の超高齢化社会に対して既に各方面で対策準備を進めていることに高い評価を示しました。
これらは台湾でも直面している重要な問題でもあり、近い将来お互いに助け合い、教え合う機会が持てることを期待します。
川井議長は今回の交流をきっかけに、東京と台南の友好関係が促進されることを期待すると同時に、昨年発生した台南大地震に対して、東京都議会を代表し一日でも早い復興を心より祈念すると述べました。今年3月、日本の311大震災発生から6年目を迎えます。川井議長は頼市長に対して、改めて台湾政府と民間団体による日本への支援に感謝の意を表しました。
川井議長は台南烏山頭ダムにある八田與一記念公園にも言及し「台湾と日本はこのような歴史と意義のある交流を有している。今後も東京と台南の交流を強化し、友好関係を促進していきたい。」と述べました。
東京都議会訪問後、頼市長一行は東京都庁を訪問し小池百合子都知事と面会しました。頼市長はまず0206台南地震の際に東京の各界から受けた支援に対し感謝すると共に小池都知事の長年に渡る台湾と日本との友好交流に対する姿勢に感謝しました。
また将来、台湾日本が自然災害に対して互いに協力し、民間同士の協力はもとより、国同士の協力も堅固なものにし、Win-Winの関係を構築したいと希望しました。
小池都知事はかつて台湾で学んだ「雪中送炭」という成語を引き合いに出し「台日関係はこの成語のようである。今日はちょうど1995年阪神大震災が発生した日であり、当時台湾は日本に多くの援助をしてくれた。1999年台湾で発生した921地震の際には、阪神大震災の時に使用したプレハブ家屋から清潔できちんと保存されていたものを選び日本から台湾へ送り、災害現場で活用してもらった。これは災害相互支援の模範例である。」と自らの考えを述べました。
小池都知事の考え方は頼市長に呼応しており、地震のような巨大で姿の無い敵に面した時にこそ、日本と台湾は協力し合い、相互共助によって難関を乗り越えられるというものです。
この他、小池都知事は数年前に台南訪問した際に観賞した伝統文化「闘蟋(コオロギの闘い)」と奇美博物館の想い出も語り、これは小池都知事の台南に対する深い感情と理解を表しています。
頼市長は「是非また台南を訪問し、当時のように美しい体験をしていただきたい。」と小池都知事による再度の訪台を要請しました。