日本は台南の愛文マンゴー(アップルマンゴー)の重要な輸出先です。黄偉哲台南市長は、日本市場における台南のおいしいマンゴーブランドの認知度を高めるため、6月26日に開催された「台南国際マンゴーフェスティバル」に多くの在台日本メディア各社を招待し、マンゴーの試食を行ったほか、日本市場向けに厳しく管理されたマンゴーの蒸熱処理の工程を知っていただくために、南瀛農産国際行銷股份有限公司が玉井に設置した台湾最大のマンゴー工場見学を実施しました。
黄市長は、台南は日本と非常に密接な関係があり、新型コロナウィルスの流行にあたり、日本の友好都市に対しゴーグルやマスクを寄贈するといった支援を行ったことに触れ、日本との友好的な交流は新型コロナウィルスの流行によって途絶えることはなく、両国の心情的なつながりや産業的な結びつきは今後とも続いていくことを願っていると述べました。
また、台南は台湾最大の改良種マンゴーの生産地で、生産量は台湾全体の50%以上を占めていること。台南産の愛文マンゴーは香りが豊かで果肉も柔らかく品質が優れており、近年は輸出にも積極的に取り組んでいること。輸出用の高品質なマンゴーを栽培する農家を支援するとともに、日本の消費者にも旬の美味しいマンゴーをいち早く食べてもらえるよう、オンライン買付けや宅配、日本のスーパーでの販売等、複数の販路を拡大していることを紹介しました。
台南愛文マンゴーはマンゴー農園で収穫された後、蒸熱処理がなされてから日本に輸出されますが、これは日本にマンゴーを輸出する際の最も重要で必要な工程です。マンゴーは洗浄、選別され、大きさや重さの確認後、生産履歴が貼られ、農薬検査を経て、一つ一つが最高品質であることが確認されます。
次に、輸出にあたっての最も重要な蒸熱処理が行われます。大型の蒸熱室に送られたマンゴーは、飽和蒸気で4時間ほど燻蒸をすることで、炭疽菌やミバエを日本へ持ち込まないよう果実内の害虫を殺虫処理します。果実の熱が冷めてから、一つ一つていねいに確認して包み、通常は検疫官の検査を受けてから日本へ輸出します。
日本に輸出される愛文マンゴーは、すべてこうした厳しい検査を受けています。 今年は新型コロナウィルス流行のために日本から台湾に検疫官が派遣されませんでしたが、台南マンゴーは高水準で高品質を保っており、日本の皆様が今年もできるだけ早く高品質で甘い台南愛文マンゴーを堪能できるよう願っています。