台南市と滋賀県は17日、「台南市と滋賀県のサイクルツーリズムに関する覚書」（MOU）を締結し、双方が自転車ツーリズムの普及を図るほか、観光交流の発展や相互往来の増加に取り組むことで合意しました。台南市の黄偉哲市長は「日本のみなさんに自転車で台南を楽しんでいただきたい」と述べ、今回のMOU締結によるPR効果に期待を示しました。
台南市は、世界的に知られる自転車雑誌『モメンタム』で世界で最も自転車旅行に適した12の都市に選ばれているほか、最近では旅行専門誌の『ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー』の「2024年の世界で最もクールな旅行先」に選ばれています。黄市長は「国内外の観光客に台南市を認めていただき、感謝したい。滋賀県は、自転車旅行を楽しむのに日本で最も良い地域として広く知られる。今回のMOU締結によってサイクルツーリズムが普及し、台南と滋賀の観光交流を実質的に高めることにつながればと思う」と期待を表明しました。
MOUの調印は、複合型コンベンションセンターの「大台南会展中心」で行われ、黄市長、滋賀県議会の奥村芳正議長、台南市親善大使の一青妙氏の立ち会いのもと、台南市政府観光旅遊局長と滋賀県観光振興局長が取り交わしました。
台南市と滋賀県は2013年には「台南市と滋賀県の経済・産業分野等の交流に関する覚書」（MOU）を締結しており、2023年の今年は10週年の節目です。今回にMOU締結に合わせて台南市政府を表敬訪問した奥村議長に対して、黄市長は2024年に開催される台湾ランタンフェスティバルと台湾国際ラン展を取り上げ、「日中はランの花を鑑賞し、夜はランタンを楽しんでほしい」と台南を再訪するよう熱心に勧めました。