8月28日、自民党の小川克巳参議院議員率いる同党の議員訪問団14名が台南市を訪問しました。台南市からは黄偉哲市長、劉怡伶新聞・国際関係所長、陳弘美市政顧問、野崎孝男台南市外交顧問が一行を歓迎しました。
黄偉哲市長は歓迎の挨拶で、参議院議員の方々の来訪を心から歓迎すること、台南市は台湾で最も歴史が古く、また日本との交流が最も盛んな都市で、滋賀県、青森県、仙台市など10の都市と交流を行っているほか、毎年夏には特産品のマンゴー販売促進のために日本へ足を運んでいることを伝えました。また、今後、農産物を通しての交流、特に互いに生産量の少ないものでの交流をより期待していること、そして、空の便では定期直行便は大阪との間だけであることから、今後より多くの路線の開発や、産業交流、都市間提携などにも期待を寄せていることにも言及しました。
訪問団団長の小川克己議員は、2011年の東日本大震災、2016年の熊本大地震の際に台湾の皆さんから多大な支援を賜ったことに対し、日本国民を代表して感謝の意を伝えました。当日の午前中に訪問した烏山頭ダムでは、日本統治時代に八田与一技師が建設したダムの施設が今なお大事に保存されていること、八田与一技師が今でも台湾人に慕われており、毎年慰霊祭が行われていることへの感激を述べました。また、今回の訪問団に参加した議員は、皆台湾にとても好意をもっており、今後台湾と日本の交流がますます盛んになることを期待し、その目標に向かって努力を続けること、そして、台南市長の心のこもったもてなしに感謝の意を表しました。
今回の自民党訪問団による唯一の公式訪問先は台南でした。中秋節を前に、黄市長は旬の麻豆産文旦と新市産の枝豆をふるまい、訪問団の方々に大変好評でした。市長は最後に、ぜひ台南のことをもっと日本に紹介してほしいこと、今後台南と日本がより多くの分野で交流し、その絆がより深いものとなることを、訪問団に要請しました。