黄偉哲台南市長は、台南の防疫対策をしっかり行う一方で、日本の友好都市のコロナ対策にも関心を寄せています。先日、日本の16の都市に台南製の防護メガネとマスクガスケットを寄贈し、コロナウィルス禍を無事に乗り切ってほしいとの願いを伝えるとともに、実際に必要とされている物資を届けることで「Tainan Can Help」を実現しました。支援物資は日本各地に続々と届けられています。
黄市長は、2016年の台南地震の際に、日本から多くのお見舞いと義援金が寄せられたことに台南の人々は感謝していると述べ、現在、日本ではコロナ禍のため医療物資が不足しているが、台南は状況が安定しており物資に余裕があることから、日本の友人への恩返しのために無条件で人道的な援助を行うことにしたと語ります。
台南市長就任以来、黄市長は日本との非常に密な交流を行っており、今年3月に参加予定だったFOODEX JAPAN 2020 がコロナ禍のため中止となったことから、市長としての初訪日も中止となりました。しかし、都市間の交流は、メールのやりとりで続けられますし、台南好麺などの物産を通しての交流も続いています。今回の人道支援を通じて、友好関係はさらに深まることとなりました。
日本各地の状況及び台南との交流状況を鑑み、今回の物資支援は、友好都市9市及び山口県、三重県、京都市、金沢市、愛知県豊橋市、長崎県平戸市、静岡県藤枝市の7市に寄贈することとなりました。ダンボール箱には、英語で「Tainan Can Help」、日本語で「#台南が力になれます」、そして、市のロゴと黄市長のイラストもデザインされています。これによって、人道支援と都市外交を融合させた台南のビジョンが示されることが期待されます。