先日、黄偉哲台南市長は、日本の都市の感染症の流行状況を憂慮し、山形市、青森県、滋賀県などの友好都市9市と、古くから友好関係にある7市に防護メガネやマスクガスケットなどの医療物資を寄贈しました。この「Tainan Can Help(一緒に乗り越えましょう!台南が力になれます)」という心温まる援助に各都市からお礼が届いています。
友好都市山形市の佐藤孝弘市長は、5月22日、オンライン会談において黄市長に感謝の意をお伝えくださいました。今回台南市から寄贈された保護メガネ300個とマスクパッド400枚は新型コロナ肺炎を治療する医療現場のスタッフに直接提供されるとのこと。援助物資の箱に書かれている「一緒に乗り越えましょう!台南が力になれます。」という言葉は温かく、台南と山形の揺るぎない友情を深く感じさせるものです。
一方、黄市長は、前回台南市が送った「台南好麺(台南産日干しそばセット)」の返礼として佐藤市長から送られた山形の地酒に感謝し「気持ちが通じていれば、感染症が原因で互いの交流が途切れることはない」ことが証明されたと述べています。山形市では感染が抑えられており、これまでに確認された症例は7例のみ。また、台南市での確認症例数は16例と台湾の6大都市の中で最も少なく、そのうち15例は海外からの輸入症例で、台南での感染確認は1例にとどまっています。
黄市長は、安倍首相による緊急事態宣言の解除は、日本での感染流行が収束しつつあることを示していること、そして、台湾での流行が抑え込まれていることに喜びを示しています。今はまだ実際に顔を合わせての交流はできませんが、近いうちに通常の生活に戻ること、そして、山形市をはじめとする日本の各都市が一刻も早くこの困難な時期を乗り越え、次回、台南や山形において、佐藤市長をはじめとする日本の良き友人たちに会えることを願っています。